むこうぶちRAW 高レート裏麻雀列伝5 蛭

続けますか?

傀の御無礼にも、退かない、
一度吸いついたら、離さない “蛭”

【INTRODUCTION】

第5弾では、“麻雀×人間ドラマ”に焦点を据える。原作『蛭』のエピソードをもとに、昭和的な色合いの濃い体育会系の先輩・後輩関係、家族を養うための仕事への忠誠、そして己の力を誇示する場としての仕事への矜持――それぞれの重みが卓上で天秤にかけられ、闘牌を通して人間模様が浮かび上がっていく。
金貸し・深沼(通称“蛭沼”)は金のためなら手段を選ばない。その汚ささえ、利をむさぼるための冷徹な論理として迫り、ひとたび食らいつけば離さない“蛭”の執拗さを中本賢が体現。
闘牌のドラマは人間ドラマそのものとして――それを熟知するスタッフ・キャストが呼吸を合わせ、無慈悲な傀の闘いにうねりを与える。
傀の“御無礼”が炸裂しても蛭は退かない。傀の一打が深沼の執念をいっそう昂らせ、醜さを露わにしながらも、なお闘いを挑む、キャラクターのドラマを炙り出していく。

【STORY】

金を貸した相手に更に麻雀で借金を背負わせる手口から通称・蛭沼と呼ばれる深沼(中本賢)が、雀荘・東空紅を訪れる。マスター河田(嶋尾康史)とは高校野球部時代の先輩後輩の間柄で、上下関係に逆らえぬ河田は、深沼が始めたマンションで開かれる裏麻雀に通わされる。呼び出される度に大金を吸い取られ、娘でありアルバイトの美奈(海津雪乃)が必死に止めても、河田は先輩の命令は絶対と従うばかりだった。見かねた美奈は安永(藤重政孝)に河田の様子を確かめるよう頼む。そこで安永が目にしたのは、深沼が仕組んだインチキ麻雀――金を貸している郡山(ひらがかんいち)と加瀬(石田佳央)を従えたコンビ打ちによる、先ヅモ、先切り、牌のすり替え、差し込みまで行う一方的な搾取の場であった。河田は「恩がある」と言い張るが、あまりに露骨な鴨にされる姿に、美奈も安永も憤りを隠せない。そんな中、傀(根岸拓哉)が深沼の卓に姿を現す。蛭のように食らいつく深沼の執念を、傀の闘牌が浮き彫りにしていく。

【CAST】

根岸拓哉

藤重政孝

嶋尾康史

森山栄治
山田太一
山本しろう
海津雪乃

ひらがかんいち
石田佳央
高杉心吾

小沢和義

中本賢

【STAFF】

監督:片岡修二/原作:天獅子悦也「むこうぶち 高レート裏麻雀列伝」(連載「近代麻雀」竹書房刊)/企画協力:竹書房
エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介/プロデューサー:海田晃弘、神崎良、見留多佳城/脚本:七字幸久
闘牌指導:ケネス徳田、中村毅/撮影・照明:瀬川龍/録音:山口勉/美術:中谷暢宏/装飾:大島政幸
編集:遊佐和寿/選曲効果MA:藤本淳/製作担当:鈴木智/監督補:近藤一彦/衣装:藤田賢美/ヘアメイク:上村詠子
制作プロダクション:G・カンパニー/製作:ライツキューブ
発売・販売元:ライツキューブ

【RELEASE】

<製作年度>2025
<製作国>日本
<DVD仕様>本編69分/カラー/16:09/音声:日本語/ステレオ/一層
<セル価格>3,960円(税込)

 

発売日
2025/12/3
販売元
ライツキューブ
コピーライト
©2025天獅子悦也/竹書房/ライツキューブ