INTRODUCTION
任侠映画に、また新たな息吹をふきこむ作品が誕生した。
俳優・ミュージシャン・監督・ナレーション…と多才な才能を持ち、日本映画を支え続ける存在、田口トモロヲ。
彼が演じる、「半端」なヤクザを主人公にした哀愁の人間ドラマが今作である。
メガホンを取ったのは、ピンク映画界の奇才であり、人間の本質を撮り続けている監督、いまおかしんじ。
そんな、日本映画に愛された二人から任侠作品が生まれ、全く新しいヤクザ達が、画面の中で生きているのである。
そしてそこに、ベテラン・若手問わず実力派の俳優たちが集合。
それぞれが役を通して垣間見せる「極道」としての生き様を、ぜひご覧頂きたい。
STORY
山城組の佐伯博司(田口トモロヲ)は、相棒の進一(斎藤歩)と共に半端な極道人生を過ごしてきた末、親分の黒川(清水紘治)に撃たれもはや瀕死の状態。その死に際、博司は自分がヤクザになるきっかけを作った「ある出来事」に対し、記憶が走馬灯のように駆け巡る―。
40年前。親ナシ・家ナシの博司(榊原広己)は同居人の女・アイ(水井真希)を売り、貯めた金で海外で暮らすことを考えながら、ろくでもない生活をしていた。そんな折、道中で進一(小林竜樹)にケンカを売られ、その日以来二人は意気投合。不良達とケンカに明け暮れる毎日だった。
しかしケンカを売った相手がヤクザの山城組で、友人の三太(久住翠希)を山城組幹部・黒川(永岡佑)に拉致られてしまう。「100万持って来い」と言われ、博司と進一はなんとか金を工面するが…、事態はさらなる悲劇を招いてしまう。
半端者たちが人生の分岐点で選んだ、極道という生き方。死に際の夢を見ながら、博司は今、何を想うのか―。
CAST
田口トモロヲ
斎藤歩
榊原広己
小林竜樹
久住翠希
水井真希
永岡佑
成田瑛基
横山涼
藤木修
池本啓太
市オオミヤ
ボブ鈴木
本宮泰風(特別出演)
柳憂怜
清水紘治
布施博
STAFF 発売・(C)表記
製作:及川次雄(コンセプトフィルム)/営業統括:人見剛史(オールイン エンタテインメント)/プロデューサー:長岡俊哉(ツムリエンタテインメントLLC)/キャスティング:森ゆかり/脚本:いまおかしんじ、佐藤稔/撮影・照明:田宮健彦/録音:弥栄裕樹、光地拓郎/美術:羽賀香織/美術応援:中川理仁/衣装:椎名倉平/ヘアメイク:柿原由佳/アクション:坂田龍平(ワイルドスタント)/編集:蛭田智子/音楽:下社敦郎、中村太紀/監督:いまおかしんじ/制作:ツムリエンタテインメントLLC