成れの果て

姉が婚約したのは、絶対に許せない男だった。

怒りや苦しみはもういらない。わたしは幸せがほしい。

【INTRODUCTION】

本作の原作となるのは、劇作家・映像作家のマキタカズオミが主宰する劇団・elePHANTMoonが2009年に上演した同名戯曲。
上演されるやいなや、出演者の鬼気迫る演技と巧みなシナリオが評判を呼び、2009年度サンモールスタジオの最優秀脚本賞を受賞した。
当時の小演劇界の話題を席巻した傑作が、12年の時を経て映画で甦る。
主人公・小夜を演じるのは、「街の上で」「花束みたいな恋をした」「佐々木、イン、マイマイン」「アンダードッグ」など、数多くの話題作に出演してきた萩原みのり。
邦画ファンの信頼厚い若手女優となった彼女が、「お嬢ちゃん」以来3年ぶりに単独主演を果たす。
そして脇を支えるキャストには、「千と千尋の神隠し」の千尋役をはじめ、数々の映画やドラマ、アニメで活躍する柊瑠美、「あの頃。」「21世紀の女の子」など、様々な邦画作品を彩ってきた木口健太、「カメラを止めるな!」のヒロイン役で話題となり「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」などテレビドラマでも活躍中の秋山ゆずき、「全裸監督」「来世ではちゃんとします」などでの個性的な佇まいが話題の後藤剛範など、確かな実力を持った面々が集結。
メガホンを取るのは「gift」「恐怖人形」など数多くの映画やテレビドラマの演出を手がける注目の若手監督、宮岡太郎。
かつてリアルタイムで「成れの果て」の舞台版を観て衝撃を受けた彼が、私財を投入して自主製作映画として完成させた。
観た者の心に爪痕を残す衝撃のヒューマンドラマ。

【STORY】

小夜は東京でファッションデザイナーの卵として暮らしていた。
そんなある日、地元に暮らす姉のあすみから連絡が入る。
それは今度結婚するという内容の電話。
「おめでとう。何て人?」
あすみは言いにくそうに名前を言った。
「布施野さん……」
名前を聞いて小夜は愕然とした。
その男は8年前にある事件を起こしていた。
いてもたってもいられず、友人のエイゴを連れて故郷へ戻った小夜。
妹の突然の帰郷に、あすみは動揺を隠せない。
その日から、質素ながらも平穏だったあすみの暮らしは、小夜を中心に回り出す。
帰宅した布施野と8年ぶりの再会を果たした小夜は、地元の企業に就職し、結婚も控えるなど順風満帆な布施野に苛立ちを募らせる。
実は8年前、布施野は小夜の事件に関係していた男だった。
そして小夜の出現を引き金に、あすみに思いを寄せる幼なじみ、事件の現場に居合わせた布施野の友人と、事件を小説にしようとするその恋人ーーー様々な思惑を抱える人々の「業」が次第に炙り出されていく。
布施野に対する憎しみが抑えきれず、ついに驚くべき行動に出る小夜。
そしてあすみと小夜との確執が明らかとなっていく。

【CAST】

萩原みのり
柊瑠美 木口健太 /田口智也 梅舟惟永 花戸祐介 秋山ゆずき 後藤剛範

【STAFF】

監督・企画・編集:宮岡太郎/原作・脚本:マキタカズオミ
撮影:山本周平/照明:島内宏二/録音:大野裕之
助監督:幹戸良太/衣裳:深野明美
スタイリスト:秋田百合美/プロデューサー:三浦進
アソシエイトプロデューサー:才本規史 田村宗慈 山口慎平 近藤護 小池康晴
ヘアメイク:大岩乃里子 澤田梨紗/音楽:岡出莉菜
配給:SDP/宣伝:平井万里子/宣伝美術:大脇初枝
製作:M×2 films
発売元:合同会社M×2films

【RELEASE】

<製作年度>2021
<製作国>日本
<DVD仕様>カラー/本編81分/1:2/音声:日本語/ステレオ/一層
※レンタルのみのお取り扱いとなります。

 

オフィシャルサイトURL
https://narenohate2021.com/
発売日
2022/09/25
販売元
ライツキューブ
コピーライト
©2021 M×2 films