忘れられた母の想い ― “チャイナドレス”が語る、家族の物語
【INTRODUCTION】
台湾の伝統文化と現代の若者の葛藤を繊細に描き出す『40年目の手紙』は、一着のチャイナドレスをめぐる家族の物語を通じて、世代を超えて受け継がれる想いとアイデンティティを浮かび上がらせる作品である。監督は女性の視点から家族関係や心の揺らぎを丹念に掬い取り、静けさの中にある強さを描写することに長けている。本作では、主人公が偶然見つけた母のドレスを手掛かりに、忘れかけていた記憶や断ち切れない絆の意味を探し始める。鮮やかな色彩と細やかな演出が調和し、観客を心の奥にある“家族”の原点へと導く。
【STORY】
1949年、中国内戦を逃れて台湾へ渡ったシェン・ユアンは、故郷に残した家族への想いを胸に秘めながら新しい生活を築いてきた。年月が流れ、子どもたちも巣立った1988年、母の日の翌日。40年近く途絶えていた故郷から手紙が届き、母の死と兄がずっと彼女の帰りを待っていたことを知らされる。ユアンは古いタンスから旗袍(チャイナドレス)を取り出し袖を通す。布の感触とともに失われた時間と記憶がよみがえり、彼女は静かに過去と向き合い始める。旗袍は、故郷と家族、そして若き日の自分を結び直す、ただひとつの糸だった——。
【CAST】
リー・ジーリン
リー・ウェイウェイ
ワン・ルイイー
チュー・リーアン
ワン・シンユエ
ワン・リーリン
リー・ウェイショ
【STAFF】
監督 / 脚本 / エグゼクティブ・プロデューサー:シュ・チンチュ/撮影:キミ・イェー
原題:穿著旗袍的女孩/The Girl in Cheongsam
【RELEASE】
<製作年度>2024
<製作国>台湾
<DVD仕様>カラー/本編82分/16:9LB スタンダード/音声:中国語/ステレオ/一層
※レンタルのみのお取り扱いとなります。




